「フルブルーム期」という言葉を、聞いたことがありますか。
まだ、あまり馴染みのない言葉かもしれません。
「フルブルーム(Full Bloom)」とは、英語で「満開」を意味する言葉。
人生100年時代を迎えるなかで、
女性の人生をこれまでとは違った視点から考える言葉として、
「フルブルーム期」という考え方が提案されています。
2023年、自由民主党政務調査会
「女性の生涯の健康に関するプロジェクト」による提言では、女性のライフコースを、
「成長・繁栄期」
「静熟・移行期」
「フルブルーム期」
という3つの時期に分け、
「フルブルーム期」を60歳以降としています。
これまで「更年期のその先」は、
ひとまとめに「老年期」と捉えられることもありました。
けれど、人生が長くなった今。
60歳から先にも、まだまだ長い時間があります。
今回は、「フルブルーム期」について、少しお話ししてみたいと思います。
「フルブルーム期」という言葉
「フルブルーム」は、花が一番美しく咲いている
「満開」という意味を持つ言葉です。
女性の人生を花にたとえるなら、
若い頃だけが「咲いている時期」ではありません。
さまざまな経験を重ね、
人生の歩みを重ねた60歳以降もまた、
その人らしく花を咲かせる時期。
そんな前向きな意味を込めて、
女性の人生の後半を「フルブルーム期」と表現されるようになりました。
これは、医学的な病気や症状を表す言葉ではありません。
人生100年時代の女性の健康や生き方を考えるなかで、
これからの人生を前向きに捉えるための新しいライフステージの考え方です。
「更年期のその先」を考える
女性の人生には、いくつものライフステージがあります。
思春期を迎え、性成熟期を過ごし、やがて更年期を迎える。
これまで女性の人生は、
このような変化を中心に語られることが多くありました。
けれど、更年期を過ぎたあとにも人生は続いていきます。
仕事を続ける人もいれば、新しいことを始める人もいる。
家族との時間を大切にする人もいれば、
自分のための時間を楽しむ人もいます。
その過ごし方は、一人ひとり違います。
だからこそ、
「更年期をどう乗り越えるか」だけではなく、
「更年期のその先を、どう過ごしていくか」
という視点も大切なのかもしれません。
60歳からも、人生は続いていく
「60歳」と聞くと、
人生の後半という印象を持つ方もいるかもしれません。
けれど、人生100年時代といわれる今、
60歳から先にも長い時間があります。
これまでの経験を重ねてきたからこそ分かること。
これまでとは違う価値観。
これから新しく始めたいこと。
年齢を重ねることで、見える景色が変わることもあります。
だからこそ、60歳以降を単に
「年齢を重ねていく時期」と考えるのではなく、
「これまでの経験を生かしながら、自分らしく過ごしていく時間」
として考えてみる。
それが、「フルブルーム期」という言葉に込められた考え方のひとつです。
さいごに
「フルブルーム期」という言葉は、
まだ誰もが知っている言葉ではありません。
けれど、更年期のその先にも長い人生がある今、
女性の人生後半をどのように過ごすのかを考えるきっかけとして、
知っておきたい言葉のひとつかもしれません。
次回の中編では、
「静熟・移行期」とされる40代・50代に目を向けながら、
フルブルーム期へ向かうこれからの人生についてお話しします。
CITUCA エッセイ・コラムでは、
これからも女性の体や心に寄り添うテーマをお届けしていきます。
今後取り上げてほしいテーマがありましたら、ぜひチャットで教えてください。